数量限定14杯のゲイシャコーヒーをご提供します

11月15日、多分11時頃から数量限定14杯くらいの「ゲイシャ」をご提供します。

1杯900円です。

 

なぜコーヒー1杯が900円もするのか?そもそもなぜゲイシャがそんなにありがたがられるのか?をご紹介します。(今日はカフェっぽく)

 

 近年、コーヒー業界に彗星のように現れたひとつの品種、「ゲイシャ」。

2004年にパナマで行われたカッピング・コンテスト「ベスト・オブ・パナマ」に出品されたこの品種が堂々の1位を獲得し、それまでの史上最高価格を塗り替える1ポンドあたり21ドル、なんと通常の取引価格の20倍以上の価格で落札されたのです。これをきっかけに高級品種として世界中のコーヒー生産者の注目を集め、今ではパナマ以外でも世界各地でゲイシャが栽培されるようになりました。

 その最大の特徴は、「ゲイシャ・フレーバー」と呼ばれる独特の香りにあります。上質のゲイシャは浅煎り〜中煎りの時にレモンやオレンジ、あるいは紅茶のような、とてもコーヒーとは思えない柑橘系の香りを放つのです。

 なぜゲイシャだけにこのような変わった香りが出るのでしょうか?それは、この品種の来歴が関係しています。ゲイシャはもともと1930年代初めに、エチオピア西南部のゲイシャ(またはゲシャ)という村で発見された品種です。その後、ケニアやタンザニアを経てコスタリカに渡り、1963年にその品種を手に入れたパナマ・ドンパチ農園のフランシスコ・セラシン氏が自分の農園に植え、近所の人にも苗木を配りました。その後収穫量の少なさからほとんどの畑で別品種に植え替えられていたのですが、畑の一角の作業しづらい急斜面に残っていた樹から採れたコーヒーをコンテストに出品してみたら、史上最高価格で1位をとってしまった、というシンデレラストーリーなのです。

 つまり、ゲイシャはティピカ種やブルボン種とは別に伝わった、エチオピア野生種由来の品種なのです。エチオピアの野生種には多種多様な遺伝特性を持つものが含まれるので、他のコーヒーとは違った香りも出てくる、ということなのです。

 ゲイシャの香りの成分についてはまだよくわかっていませんが、これまでに発見された成分の中には、ベルガモットの主成分であるリナロール、オレンジやレモンの香りに含まれるリモネン、β-ミルセンなどが含まれています。

 

 そこで今回ご提供する「グァテマラ エル・インヘルト農園 ゲイシャ」について。

広大な敷地に加え、各工程で多くの専門スタッフを有するこの農園は、国内のコーヒー品評会では毎年のように賞を受賞するなど、名実共にグァテマラのスペシャルティコーヒーを牽引する存在です。毎年高い品質を誇り、生産量もあるので世界中のロースターで扱われています。

 実際にローストしたロースターさんからは、「粉に挽いた瞬間からゲイシャ品種らしい華やかな香りが広がります。柔らかい口当たりに、ベルガモットのような柑橘の華やかな風味を感じさせ、冷めてくるとシルクのような質感をも感じさせます。酸味と甘さのバランスが心地よいコーヒーです」との声をいただいております。

 

・・・いかがでしょうか。それぞれストーリーがあるスペシャルティの中でも、ダントツでストーリー性が高く品質もいい「ゲイシャ」。正直、入れるのにめちゃめちゃ緊張する1杯です。

 

15日から限定14杯、お試しくださいませ!

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コメント: 2
  • #1

    すずきこずえ (日曜日, 15 11月 2020 23:14)

    最初の1杯、飲むのにとても緊張しました!ミルのそうじからはじまり、気合いが伝わってきました!そして店長さんがいつも以上にわくわくした感じで香りを何度も楽しんでいるのを見て、夢中で香りを楽しみました!
    コーヒー素人なのでうまく言えませんが、とてもよい香りで飲みやすく、おいしかったです!!レモンの感じがしました!ごちそうさまでした!!

  • #2

    カフェ・ヒルバレー (火曜日, 17 11月 2020 21:52)

    すずきこずえ様、ありがとうございました!最初の一杯だったので、気合が入るとともにどんなコーヒーなのかな?とワクワクしちゃいました。
    ありがとうございました!